1/13/2016

水晶体の叫び

青臭い河川敷の上空に浮かぶ

ウサギの国が豆電球に変わってしまったころ

キャンプ場に浮かぶ綿ぼこりの間を飛んでいるのは

流星なのか、ハエなのか

私のキャンバスはどこへ行ってしまったんだろう

理由のない喜びの記憶は、するりと筆から抜け出して

私に背を向けてしまうけれど

羊飼いよりも7週間早く生まれたあの人の瞳を覗き込むために

この光の記憶から目を背けたくはない

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